沼津のビジネスホテルを4時前に出て、沼津ICから東名道へ入る。このあたりだけかなりの強さで雨が降った。
御殿場ICに着く頃には晴れていた。
3度目となるICすぐのコンビニで食料調達をして5時過ぎに御殿場ルート5合目(標高1400m)駐車場着。
ここで車は1日半放置する。翌日の夕方に御殿場ルートで戻ってくる予定である。
電話でタクシーを呼んでいる間に、あらかじめ登山用品の入っているリュックに食料などを詰め準備終了。
タクシーで富士宮ルート5合目(標高2400m)へ。
タクシー代約5500円。まぁ予定通り。この額は予行の時、水ヶ塚駐車場に止めて、家族4人がバスに往復乗ったときの料金と同じ。
つまり支払い額は変わらず、下山ルートを変えるためのプランということである。
6:30 富士宮5合目到着
けっきょく予行で乗った始バスと同じ時刻くらいである。
ここで50分間、高度順応のため、休憩。コンビニで買ったおにぎりやパンなどを食べて過ごす。
7:20 登山開始
ただし登り始めてすぐのトイレ(新しくきれいなのである)で約10分休憩しているので、実質7:30スタート。
6合目までは予行で通ったルート。
8:10 6合目到着。まぁココまでは余裕。
標準タイムの2倍、40分かかる。
ここは灼いたコテを杖に押しつけるのではなく、
熱してある固定された平らな板に金剛杖を押しつけて焼くため、きれいである。
8:20、6合目出発。
さぁ、ここからが本格的な富士登山である。
ただ予行の宝永山で鬼畜ザレ場地獄を味わっているので、多少の斜面程度ならまぁ我慢できる、かな。
つづら折りの斜面をゆっくりゆっくり登る。あそこまで登ったら休憩、4つ曲がったら休憩、など、こまめに目標を作った。
そのつど、アメやキャラメルなどを口に入れる。たまに水やゼリー飲料も飲む。
ヒトはデンプンなどを消化して蓄えていた糖分を使って運動をする。それが無くなると脂肪を分解して新たな活動エネルギーの元とするのだが、それには時間がかかる。糖分の欠如と脂肪の分解の間に時間差が生じると急に疲れを感じる、いわゆるシャリばてという状態になるらしい。それが恐ろしいので登山中は常にアメ・キャラメルを口にしているわけだ。
水分も少しずつこまめに取っている。これは汗で出て行く水分が少なくなると血液の循環が悪くなって栄養分の配給が滞ったり、体温が上がる原因にもなるためだ。今回の登山では一人あたり2リットルの水とゼリー飲料3個を持っている。この水分と糖分(塩分も)の家族への供給はかなり意識して行った。
ペースもゆっくりだ。急坂を登るペースをつかむのに時間がかかったと言う面があるが、とにかく意識して時間をかけて登る。
休憩するたびに宝永山を見る角度が下がってくる。間違いなく高度は上がっているのだが、目標の山小屋はなかなか近づかない。
ここでアクシデント発生。相棒のカイワレさんのトレッキングシューズの底(ソール)が剥がれてしまった。
この靴も15年選手なのであり得ないことではないが、こんな場所で‥‥。
登山本には、こんな事態に備えてガムテープを持参することが推奨されていたが‥‥準備してなかった。
とにかく新7合目をめざす。
10:20 新7合目(標高2780m)到着。約2時間かかった。
山小屋で運動靴を売っているとのこと。渡りに船だったのだが、サイズが合う小さな運動靴が無い!
そこで山小屋の兄さんが親切にもロープワークでソールを固定してくれようとしたのだが、けっきょく外れてしまう。
仕方ない、靴下で対応することにして一番足に近いサイズの運動靴を買うことにした。
10:50 新7合目出発。
あきらかに宝永山は眼下になった。入道雲も出始めて夏らしい景色ではあるが、雷が心配である。
12:00 元祖7合目(標高3010m)到着。
新7合~元祖7合間は標準タイム50分なので+20分で登った。だいぶ登山らしいペースになってきた。
持ってきた食料の残りで軽い昼食を取る。
12:20 出発
13:30 八合目到着(標高3250m)
計画では標準タイムの1.5倍~2倍程度を見込んでいたので、まぁ予定通りだ。普段運動しないメンバーにしては頑張った方だろう。
・時間と体調と天気、全ての条件でOKなら、そのまま頂上まで登り、頂上から宿泊する御殿場ルート7.9合まで降りる。
・条件が整わないようなら、現在地富士宮ルート8合から御殿場ルート7.9合へ渡り(トラバース)、宿泊。
今回の場合、まず私以外の3人が体力的に難しいそうだったこと、ここから3776mまでは標準タイムで2時間かかるので時間的にも厳しいこと、の二点から本日の頂上への計画は見送ることになった。
高山病のことを考えると、御殿場7.9合(標高3300m)という高地に宿泊することは良いことではない。また明日の天気が良いとは限らない。しかし、これからの登頂は物理的に無理な以上、仕方なし。明日にかけることになった。
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