13:50 八合目出発(標高3250m)

トイレ小屋の裏から御殿場ルートへの道を行く。

このルートは富士宮ルート側からは「ゆるやかに禁止」されているルートである。逆に御殿場ルート側からは「楽に登れる」として「推奨」されているルートでもある。

富士山の登山ルートは4本あるのだが、いずれも管理する行政区域が異なっており、縄張り意識が強い。wikiを見ると江戸時代から利権がらみの争いが多かったようだ。

現代でも富士宮6合から御殿場6合へ渡るプリンスルートは例外として、ルート間の移動を認めるような記述は一切無い。何かあったときの責任問題がハッキリしないことが原因だろう。

ちなみに8合目より上は、登山道や測候所を除くと、どこの行政区にも属さない浅間大社の境内ということになっている。

今回「ゆるやかに禁止」されているルートを行くことには、計画段階ではかなり逡巡があった。しかし初心者で体力もない4人家族にとって、もっとも登頂の可能性が高まるルートということで選択した。

もちろん富士宮ルートで登頂して、御殿場ルートへ降りることが一番だったのだが、体力と時間の理由により今回は無理である。

かくなる上はここから宿泊地を目指すしかない。‥‥とまぁ若干の後ろめたさを感じつつの決断である。

手製の通行禁止の標識や低いバリケード?をまたいで。何かあったら自己責任‥(まぁどんな山道でもそうなのだが)。

そんなプレッシャーを感じつつもトラバースを実行した。

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14:15 御殿場ルート合流201207XZ-309

つづら折りの坂道を登る。

 

14:45 御殿場7.9合 赤岩八合館に到着(標高3310m)

下山途中の佐々木さんと出会う。佐々木さんは「まいにち富士山」の著者である。

常に富士宮ルートで往復されているのかと思い込んでいたので、意外に思って質問してみたら、復路は御殿場ルートのことが多いそうだ。

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