オリンパスのE-PL1sをひょんなことから入手して以来、オールドレンズカメラとして急に注目しだしたマイクロフォーサーズ機なわけだ。で、試し撮り目的で京都にふらっと行ってきたってわけだ。
前述の写真を撮る楽しさ、そしてそれが手軽に行えるシステムを得たという良感触を得た。
その一方、オールドレンズをE-PL1sで使う際に不便だと気づいた点もあった。それは縦位置でピントを合わせる際、クローズアップボタンがファイダーと顔の間に来て操作しにくいことであり、後付けのEVF(電子ビューファインダー)が向きを変えられることが災いして、中途半端に傾き、あらぬ方向にカメラが向いてしまうことがあることであった。またEVFと液晶画面をいちいち切り替えるのも手間に思えてきた。そして使い出して気になってきたのは、シャッターボタンの位置。あまりにグリップ間際にセットされており指が余る。私はそんなに手の大きい方でもないと思うが、女性の手に合わせて作られる昨今の製品は、若干指を曲げるようにしないとシャッターが押せない。これは撮影のちょっとしたストレスになり、積もり積もれば「楽しくない」。
さて、ここからはますます表題の買い物の言い訳くさくなっていくが、全く無秩序に無駄買いをしているわけではないのだということを理解していただきたく(誰に?)書き進めることにする。
この1ヶ月、E-PL1sが吐き出す写真を眺めて、写真そのものは普段使っているコンデジ(の中ではかなり良いものなのだが)に比べてすばらしいことが分かった。マイクロフォーサーズというシステムが、デジタル一眼黎明期(D70のころ)と同等か、それ以上の信頼を置いて良いものだと判断できたのだ。となるとこれからはデジタル一眼の立ち位置をマイクロフォーサーズ機に置き換えていくことになる。そのためには、エントリー機ではなく、ファインダーの付いたミドルクラスの機種も試してみねばならない、これからのカメラシステムの行く末を占うためにも‥‥。
大層なこと書いてすんません、盛り上がりを見せるマイクロフォーサーズ機の魅力にようやく気づいたってところですね。
さて、そんなこんなで、PanasonicのDMC-G2なわけだ。パナのM4/3機(マイクロフォーサーズ機をこれからこの表記にする)としては2代目だ。あらかじめEVFの付いたデジイチタイプのボディ、大きさもM4/3機にしては大きいのでシャッターボタンまで指が余ることもない。オールドレンズをつけたときのバランスも良い(右写真)。ピント合わせ時のクローズアップもジャマにならない位置にあり、もちろんファインダー固定だから妙な方向に向くことはない。またアイセンサーと呼ばれるEVFと液晶が自動で切り替わる仕組みも便利。液晶はバリアングルなので、ローポジションだけでなく、ハイポジション時にも使える。さらに液晶はタッチセンサーになっていて、液晶タッチでシャッターまで切れるようになっている。
こんな機種が2010年春に発売されていたのだ。ちなみに今は次の代のG3になっているが、小型化されてしまい、指が余るサイズになってしまった。またアイセンサーもなくなり、こちらにはまったく食指が動かない。
とりあえず夕方のお散歩写真を掲載する。一眼タイプはしっかりホールドできるので、手ぶれ補正と相まって、シャッター速度1/2秒でも安心してシャッターが切れる。
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