日曜日の午後から天気が良くなってきたので急遽,小旅行へ。

半日で行けるところは限られているので車で1時間程度の福崎へ行くことにした。元は生野銀山に行くつもりで、その立ち寄り地程度のつもりだった。留守番の子どもたちには「生野に行くの!」とシャレを言って出かけた。だが福崎だけで十分に見るものがあったので、けっきょく生野には行かなかった。

81a17_0003さて私ごとだが、今年50歳になる。今年はいままでの半生を振り返る旅をしたいとも思っていたので、福崎という地は格好である。というのは、福崎は40年ほど前に私の父の会社が研究所をつくり、父がその初代所長として単身赴任した地なのだ。何度も車で連れて行ってもらった。研究所の近くには播但線の線路があり、そこで列車の撮影をしたり、父の単身赴任先を拠点として福崎駅から方々に出かけたりしたものだ。

82R07_0016そして「青春18のびのびきっぷ」が発売された1982年3月、事件が起こった。詳しくは拙筆「青春18のびのびきっぷのお話」をご覧いただきたい。まぁかんたんに書くと偽造キップ扱いをされて、その後、私をモチーフにしたかのような「青春18キップ」の宣伝看板が掲げられたということだ。

事件当日に福崎駅で撮影した写真→

 

そんな思い出のある地、福崎はまた遠野物語で有名な民俗学者・柳田国男の生家があることでも知られている。

そこで福崎インターで下りた私は懐かしい町並みを思い出しつつ、まっ先に柳田国男の生家に行った。

 

 

P5030005P5030006P5030016P5030022

復元された生家と資料館がある。

柳田国男の兄弟は画家や医者などそれぞれに出世していたらしい。

駐車場近くの池では、定期的にカッパ(の模型)が姿を現す。

 

P5030030P5030029

思い出の福崎駅にも行ってみた。

当時は非電化だった播但線も,今や電車が走っている。

 

 

P5030031P5030032

父の職場だった研究所は、太陽光発電所になっていた。

 

 

 

 

P5030038P5030037西の山中に「七種の滝」がある。

県下八景に選ばれているとのことで行ってみた。

けっこう山深くまで車で上がれる。

時刻は3時を回っていて、周囲はうすら暗い。

P5030039P5030047P5030052

最初だけハイキングコース程度なのだが、一つ目の滝を越えると、あとは普通に山道。

しまった!タオルしか持ってきていない。靴も革靴である…。準備不足であったが、まぁ行けるところまで,と思ううちに最大の見所・雄滝まで登ってしまった。

途中、全く人に会わず、山中は日陰になっているので不安だった。

P5030059P5030062雄滝の展望台で登山者と出会い一安心。帰りは登山者と前後しながら車まで戻る。汗だくだったので、トランクに積んであった非常用の服に着替えて帰路についた。

過去の記事