うちの家族はポテチ好きである。特にピザポテトが大好きなのであるが、第2の人気としてはハチミツ味の「しあわせバター味」が来る。私は当初、甘いポテチを頭が受け入れ難かったのだが、食べてみると確かにイイ。

「はちみつバター味」ではなく「しあわせバター味」

この甘いポテチを「しあわせ」と表したことは、秀逸であると思う。味付けの素材が4つなので「4あわせ」としたという説明があるが、食べたときの「幸福感」がベースにあることは間違いない。フレーバーそのものではなく、食べたときの感覚をも表現したこのネーミングには、驚いたし、納得もした。そして私には到底思いつかない発想であると脱帽したのである。学生時代に吊り広告で見た「カツ丼絶好調!」という料理雑誌のあおり文句が、妙な説得力があって感動したことがあったが、「幸せバター」のインパクトはそれ以上だ。

思うに、こういった直接的ではないもの同士を結びつけるという発想は、私には難しいのかも知れない。普段から1つのモノから連想を広げていくという手法を採りがちで、複数の違うセグメントから触手を伸ばしていくという発想が無いからだと思う。

 

 

「甘いはうまい」は東村アキコの作中の名言(もとは北大路魯山人の「うまいは甘い」)。

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