ふだん飲みしている自作ハイボールについて調べてみた。
調べたのは以下の2点
1.一杯あたりのアルコール量
2.自作ハイボールのアルコール濃度
(A) コップのみの質量 | (B) 氷を入れたコップの質量 | (C) ウィスキーを入れた質量 | (D) 炭酸水を入れた質量 |
1.一杯あたりのアルコール量
右写真のアイテムで毎回定量のウィスキーが注がれる。
ウィスキーを入れた後の質量(C)の質量 から その前の質量(B) を引く
450 – 418 = 32g
このウィスキーのアルコール濃度は37%なので、
32 × 37 ÷ 100 = 11.84g 約12g・・・・
この計算、実は正しくない。
アルコール濃度は体積に対するパーセント(体積パーセント濃度という)なので、32gのアルコール溶液の体積を求め、その37%がアルコールであるということ。その量にアルコールの密度をかける必要がある。
[1] 32gのアルコール溶液の体積を求める。
32gのウィスキーの体積全体を L
アルコールの密度を0.789g/cm3、とすると
アルコール分の質量+水分の質量=32gなので
アルコール分の質量 = アルコールの体積割合 × 密度
37 ÷ 100 × L × 0.789 = A とする
水分の質量 = 水の体積割合 × 密度
63 ÷ 100 × L × 1.000 = B とする
A+B=32 を解くと L=34.78… cm3 となる。
つまりアルコール溶液32gの体積は34.78cm3だったということだ。
裏付けとして、10杯分(320g)のウィスキーの体積を量ってみた。
だいたい340mlだった。まぁ計算通りとも言えるが、少し少ない。
これはアルコール分子間に水分子が入り込むことで、体積が減る現象が原因と思われる。
っていうか、この340 ÷ 10 = 34mlで良かったんでは…。
[2] アルコール溶液中のアルコールの質量を求める。
アルコールの体積は、Lのうちの37%なので
34.78 × 37 ÷ 100 = 12.978… 約13cm3となった。
そしてアルコールの質量は
アルコールの体積 × 密度
12.978… × 0.789 = 10.153… 一杯あたりのアルコール質量は10gと分かった。
[3] 一杯あたりのアルコール質量から分かること
このウィスキーのアルコール濃度を質量パーセント濃度で表すと
10.153÷ 32 = 0.317… 約32%となる。
ビールとのアルコール量の比較
ビールのアルコール濃度を5%とする
(この濃度も体積パーセント濃度だが、割合が少ないのでほぼ変わらない)
350mlの缶ビールなら 350 × 5 ÷ 100 = 約 17.5g
500mlの缶ビールなら 500 × 5 ÷ 100 = 約 25.0g
となる。
ハイボール一杯のアルコール量10gは、ビール200mlと同じくらいということだ。
2.一杯あたり自作ハイボールのアルコール濃度
炭酸水を入れた後の質量(D) から その前(ウィスキーを入れた)質量(C) を引く
600 ー 450 = 150g これが炭酸水の質量
さらに氷をハイボール3杯で消費するので(冬場)、
氷を入れたコップの質量(B) から その前の質量(A) を引いて、3で割って氷の質量を求める
(418 ー 275) ÷ 3 = 47.66… 一杯あたり 48 g
アルコールが10gだったので、その割合(質量パーセント濃度)は
10 ÷ (10 + 150 + 48) × 100 = 4.80… ほぼビールと同じ4.8%ということになった。
まぁ水代わりに飲みやすい濃度というのは,このくらいということなのだろう。
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