まったく集電機構のない鉄コレ車両の改造にチャレンジ。
いきなり一軍車両に組み込む自信は無いので、ずっと陽の目を見なかった日立電鉄モハ2230で試作してみることにする。
下準備として、両側板窓と屋根裏が一体化している透明パーツを取り外す。照明のために屋根スペースを利用するためだ。
窓の部分はクリアファイルを切り出して貼り付ける。透明なプラ窓よりこちらの方が少し車内が見えにくくなりイイ感じになった。
またその前に本体内側を黒色で塗る。これは車体が薄いので室内灯の光が透けるからだ。
試作1号 内側を黒塗りしないと 全体がぼやーと明るくな ![]() |
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さて集電側は…
台車の内側にテープ銅板(0.1mm厚…これでも厚い方)を貼り、車輪を挟む部分をピンバイスで穴開けをして車輪を取り付ける。
台車と床板に穴を開け、台車の銅板と床板を結ぶ配線コードを通す。台車側は半田付け、床板側は銅板テープで固定する。
これで線路の電気が床板まで来たことになる。
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配線用の穴開け | 車輪からの集電板とコード | コードの先は床板側面に貼り付け |
次に車内側は…
定番のブリッジダイオード・定電流ダイオード・コンデンサをLEDテープライト(COBタイプ)につなぐ。
今回は低速走行しか考えられない車両なので、コレまで接続していた抵抗は使用していない。
また80系気動車や50系客車のように電解コンデンサを隠すスペースが無いので、小型のチップコンデンサ(47μF)を5つ使用した。
こいつは小さくまた極性も無いので便利なのだが、タンタルチップコンデンサと同様、故障時にショートモード(通電してしまう)になるようで、知らずにトラブルの原因になりがちである。完全に配線の確認をして後付けでつける方が間違いないと学んだ。それと電解コンデンサと違って、電圧が高いときは蓄電能力が極端に減るらしい。今回はローカル線車両であるので、規定電圧(25V)の精々30%位であろうから問題ないと思う。
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こんな風に組み込んでしまうと トラブったとき、大変。 |
第2弾は、コンデンサセットを分離した。 |
最後に、床板まで来ている電気を車内側に取り込むために、床板側面と車内側面両方に銅板テープを貼り、天井の照明へ導く。
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一応、完成。 |
理論上はOKなのだが、走行中の振動で床板と側板の間に隙間が空くのか、はたまた車輪からの集電板に問題があるのか接触不良が多発する…
そしてコンデンサもろくに働いていないような…。
また車輪の転がりが極端に悪く、台車の動きもスムーズではなく、小さなカーブをクリアできない。
ということで第1弾は実用には至らなかったが、多くの経験と示唆を得て終了。
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