連休前半の日曜日、夏日となる好天であった。今年始めて半袖ポロシャツで出かける。
今回の目的地は、鳴尾浜臨海公園前。
しかし、鳴尾浜へ向かう阪神バスの始発である阪神甲子園へ、スタートの川西能勢口駅から直接向かう手段がない。
定番の阪神尼崎まで行き、そこから国道を西へ向かうというルートも、阪神甲子園とは少し離れている。
そこで阪急電鉄で宝塚駅まで行って、そこから阪神バスで阪神甲子園へ向かうルートを取った。
第1便 宝塚発10:05発、市立病院・安倉団地経由、阪神甲子園行き 阪神甲子園まで
この路線は阪神としてはテリトリー外なのだが、阪神と阪急がライバル関係だった戦前、阪神が宝塚へ向けて宝塚尼崎電気鉄道を計画した名残である曰く付き路線である。宝塚~伊丹部分の鉄道敷設準備が進んだ中で、尼崎市から尼崎駅付近の高架化を求められたため鉄道敷設を断念、バス路線として整備したということだ(当初は有料の自動車専用道路だったらしい)。
約1時間の乗車であった。
宝塚駅 初夏の陽光 | 阪神甲子園駅 | お高いバーガー |
阪神甲子園でお高いバーガーの食事。
第2便 阪神甲子園11:28発、甲子園八番町経由、鳴尾浜行き 鳴尾浜臨海公園前まで
バスははじめに甲子園球場、そしてららぽーとなどの大型商業施設、西宮東高校(兵庫第2学区随一の進学校)などを車窓に見せつつ、南に進路を変え、臨海の埋め立て地へと進む。
昨年、国道を走る阪神バスに乗って、運転の荒さに驚いたが、そのあと、何度か乗車したバスはそうでない場合も多く、偏見かな、と思い直していた。しかし今回乗ったバスは、恐ろしくワイルドな運転であった。
電鉄のジェットカーよろしく急加速・急減速、少しでも低速車がいると右側レーンに飛び出し、バス停直前で左に復帰、あげくは反対車線右折車が横断歩道前で停止して進路を塞ぐと、容赦ないクラクション攻撃をかけつつ右側レーンにふくらみ回避など。運転手の個性だけでなく、タイトなダイヤが設定されているのが原因かもしれない。
ワイルドな運転を楽しみつつ約20分の乗車で、目的地の鳴尾浜臨海公園前到着。バス停付近には、陸側にミキプルーンの工場があり、海側が目的の公園である。
この公園内にはリゾ鳴尾浜という複合スパリゾート施設があったのだが、2020年に休業。今は芝生広場、海釣り広場、フラワーガーデンのみとなっている。
エントランスを入ると、まずはフラワーガーデン。小さいながらも廻遊水路と起伏を利用した庭園となっており、ベンチや東屋があり、落ち着いた雰囲気である。
バラをはじめ多くの花が咲いていた。クマバチがあちこちでホバリングしているのもこの季節らしい。
その先には前述のリゾ鳴尾浜跡地がある。入り口から中を覗いてみると、屋内に植えられていた樹木が落とした枯れ葉が積もっており、かわいそうなことになっている。
リゾ鳴尾浜 入り口 | 内部の様子 |
リゾ鳴尾浜の西側には芝生広場がある。広場の周縁部に家族連れのテントが並ぶ。
ここまで来ると海が見え、南側のフェンスの先は海釣り広場(見学100円)となっている。以前訪れた西宮浜が西の方に霞んで見える。
第3便 鳴尾浜臨海公園12:44発、阪神甲子園行き 武庫川団地中央まで
やってきたのは電気バスであった。そして若手の運転士の運転は、往路とはうって変わって丁寧なものであった。そのせいか10分も遅れてやってきた。前述のタイトなダイヤが原因でワイルドな運転になるかもという仮説が信憑性を帯びる。
武庫川団地中央で下車。武庫川団地はURの大規模な高層住宅群(西日本随一らしい)である。阪神武庫川線で使用されていた車両(赤胴車)が集会所として利用されている。
集会所として余生を過ごす赤胴車 | 全部で5000世帯以上が暮らす | 鯉のぼり まもなく5月である |
5500系 トラッキー号 | 阪神武庫川団地前駅 | 待ち時間にアイス食べました |
ここから阪神電鉄の武庫川団地前まで歩き、阪神尼崎駅へ出た。
第4便 阪神尼崎駅14:20発、阪急川西能勢口駅行き 川西能勢口駅まで
今回は、阪急電鉄→阪神バス→阪神電鉄→阪急バスという行程となった。
Comment feed