ちょうど1年前、バスの旅02で、有馬温泉から三宮へ向かう過程で、谷上~箕谷を通った。そのとき神戸市の北部に阪急バスの路線網が広がっていることを意識した。

今回はこの北神戸地区を巡る旅である。この地域はまったく訪れたことがなく、バス旅がなければ,今後も訪れることはなかったであろう…。

 

この地域の阪急バスの路線網は鈴蘭台地区を中心に広がっている。この地区の鉄道は神戸電鉄、そして神鉄バスも走っている。阪急バスとの棲み分けがよく分からないが、神戸電鉄の親会社は阪急阪神ホールディングスであるので、神鉄バスと阪急バスの関係も特に問題はないのかもしれない。

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阪急バス 神戸市北部・南部 路線図 神鉄バス路線図

 

 

川西能勢口から高速神戸まで阪急電車に乗り、ハーバーランドへ向かう地下街を歩いてJR神戸駅へ。

GoogleMapを見ると、JR神戸駅と湊川神社の間に八角形の建物が見える。これがバスターミナル・ミントである。

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湊川神社・「ミント」・JR神戸駅 ミント内部 ミントと地下街
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お高いバーガー(ネギ増し) ミントD乗り場 ロングドライブ筑紫が丘5丁目行き

 

第1便 神戸駅前11:15発、筑紫が丘5丁目行き 筑紫が丘5丁目まで完乗

基本この路線は谷上行きであるが、一日5本だけ、途中から分かれて鈴蘭台地区東端・筑紫が丘へ向かう便がある。始点終点含み全47停留所・所要1時間29分・800円のロングドライブである。お出かけ割を利用し100円で乗車した。

神戸から六甲山の麓をこまめに停車しながら高度を上げていく。鵯越駅前あたりからはかなりの山岳路線である。

六甲山西端を越えると「しあわせの村」が現れる。神戸市制100周年を記念し開村した総合福祉リゾート施設である。家族連れや若者などで賑わっていた。バスは鈴蘭台地区を中心とする裏六甲の開けた谷筋を進む。西鈴蘭台から外周を通る形でこの地域を半周し、東端の筑紫が丘へ。まぁ判でついたような住宅街であるが、高圧線をメイン道路の中央に通しており、鉄塔の部分だけ道路が膨らむのが珍しかったかな。

終点の筑紫が原5丁目も、普通に道路にバス停があるだけで特に終点感はない。ぐるっと住宅街を回った住宅地の西端であると言うことだけである。バスの待機場所まで歩いて、帰りのバスが出るまでの間、することもないので住宅地をふらふらする。人の姿は少なく閑静である。なぜだか急激にアウェイ感というか疎外感を感じた。私が今この地にいる理由は何もないのだから。

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途中の西鈴蘭台駅で小休止 終点・筑紫が丘5丁目バス停 公園くらいしか見るものがなく…

第2便 筑紫が丘5丁目12:51発、泉台7丁目行き 泉台7丁目まで完乗

来た道を戻る形で神戸電鉄三田・有馬線の山の街駅・北鈴蘭台駅を通り、泉台へ。鈴蘭台地区の東端と西端を結ぶこの区間は25停留所・39分・460円の区間である(ここでもお出かけ割100円)。

途中に寄り道する形で停車する山の街駅は、とってつけたような急斜面を登った先にあった。あとで訪れたときに分かったのだが、メインの駅舎は反対側にあり、このバス停は新設した道路とともに後付けされたものなのだろう。

終点の泉台7丁目も先と同じく住宅街の端にある。ただロータリー的な道路となっているので、多少は終点感がある。ここでも所在なく過ごす。夏のような気温だが、風が強く心地よい。薫風という言葉がぴったりである。

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泉台7丁目行き 終点・泉台7丁目バス停 ロータリー形状の道路がユニーク

第3便 泉台7丁目13:48発、筑紫が丘5丁目行き 山の街駅まで乗車

同じルートをたどるバスで途中の山の街駅へ。歩いて駅の反対側に出ると、個人商店、駅前の雑居ビルなどが並ぶ昭和感の漂う駅前が広がる。販売が終了している磁気式の回数券の自販機が稼働していた。在庫限りということなので、あと1年もしないうちに無くなってしまうのだろう。

ここで駅前風景や列車の写真を撮った。ようやく目的を果たしたような、ここにいてよい理由ができたように感じる。

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山の街駅バス停/回数券の自販機 レトロ感漂う山の街駅/駅前

↓ おやつタイム

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第4便 山の街駅14:42発、鈴蘭台駅行き 鈴蘭台駅まで乗車

急坂を下り、今日4度目となる「やきもち地蔵」の交差点から有馬街道に入り、しばらく南へ下る。神戸養蜂所があり、その先から国道と別れると、驚くくらい急なカーブと急坂のルートとなる。神鉄バスくらいの小型車なら良いだろうが、大型バスには不釣り合いな道である。これも鉄道の駅にアクセスするため後から通した道なのだろう。

神戸親和大学前などを経由して鈴蘭台駅へ。駅ビルには神戸市北区役所もあり、バスターミナルも立派である。この地域の中心地である。駅の反対側に出てみると昔ながらの狭い駅前にダイエーなどの商業施設があったので、こちらが従来からの駅前だったのだろう。

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谷上駅発 鈴蘭台駅行き 新しい駅ビルとバスターミナル 鈴蘭台駅反対側 粟生行きの電車

 第5便 鈴蘭台駅15:40発、神戸駅南口行き 神戸駅南口駅まで完乗

来た道をたどり、急カーブ急坂を下り、再び有馬街道へ。その後は六甲山の狭い谷筋を地形に忠実に下っていく。

神戸の市街地に入ってからも徐々に高度を下げていき、終点神戸駅(南口)に帰ってきた。その後、静態保存のD51と湊川神社を参拝して、この旅は終了である。

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神戸駅前(南口)行き 神戸駅近くの  

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