夏休み前に青春18きっぷ赤券を旅オタ先輩の桜石から買っていた。
5枚すべて使う予定はないのだが、家族で出かけるなら一気に消費するし、余ればチケット屋で売ればよい。
さてようやく使う日がやってきた。前日に子どもたちを日帰り旅行を誘うが断られてしまう‥‥。まぁ久々の一人旅、これはこれで良し。
4時起床、車で最寄りの川西池田駅に行き、定額駐車場に入れる。時刻表がなかったので行き当たりばったりだったが、大阪方面行き始発の10分前についた。
4:59 川西池田発
尼崎駅なら構内で時刻表を売っているコンビニか本屋があると思ったが、開いていなかった。
とりあえず姫路方面に先行しそうな普通列車・加古川行きに乗る。
5:32 尼崎発
横座りの列車で加古川まで。6:48加古川着、ようやく改札外のコンビニでいつもの小型時刻表を購入できた。ついでに朝飯・お茶なども購入。しかし6:58発播州赤穂行きは座ることもできず。立ちながら時刻表操作。姫路からは姫新線や播但線方面へ行くこともできたが、先の接続が悪く、そのまま西をめざすことにする。
7:32 姫路発(新見行き)
座席は確保できたが乗車率100%超え、上郡あたりまで混んでいたので食事せず。この列車は岡山倉敷を通って新見まで行くロングラン列車だ。このまま新見に行って木次線乗車のプランニングも考えたが、日帰りが難しそうだったので、このプランはお蔵入りとなった。で、本日の行き先は四国とし、目的を秘境駅・坪尻駅の探訪と徳島線に乗ることとした。
進路も決定し、その後食事。ひと心地ついたら少し寝てしまった。
9:32 岡山発
岡山からは快速・マリンライナー。これで四国に渡り坂出で折り返すように琴平行きに乗るつもりだったが、車内案内で各停・琴平行きがあることを知る。私が岡山に着く1分前に出ていた列車なのだが、マリンライナーが途中で追い抜くためだ。こちらに乗り換えた方が琴平に一本早くつくことが解ったため、マリンライナーを児島で降り、琴平行き各停に乗り換える。しかし、こんな事にも気づかないとは‥‥しばらく時刻表を繰っていないと呆けてしまったようだ。鉄道マニアとしては恥ずかしい限り。
10:00 児島発
姫路から乗った列車と同じ黄色一色に塗られた113系電車。車内はガラガラ。琴平までのんびりできた。
琴平では以前WOOの取材で行ったことのある温泉旅館のウラの製麺所を探すが、場所が変わったのか記憶違いか迷走してしまった。
やっとたどり着いた店は確かに見覚えがある。システムも同じ。
醤油うどんはぬるくて正直大してウマくなかった。ただ安いのはさすが。2玉入った「大」が180円、これにおかずを2品つけて380円。
11:52 琴平発
歴史を感じさせる琴平駅を出発し、秘境駅坪尻目指す。ワンマンカー。
12:33坪尻着。
山間の谷底にあるスイッチバックの駅である。秘境駅として知られていて周囲に人家はない。GoogleMapを見ると、両側とも山を越えたところに集落はあるようで、昔はそこそこ利用者もいたらしい。今では継続的に利用されている方はお一人だという。
川側の廃屋を越えたところまで散歩してみる。眼下に川が見え、せせらぎが聞こえる。また山の上方に国道が通っているので、トラックの走行音が聞こえる。あとは虫の声だけである。
何列車か通過していく様子を撮影した。駅に入る列車以外は本線を高速で通過していく。踏切も警報機もないので、いきなり列車がトンネルから現れたと思うと爆音を残して瞬く間に見えなくなってしまう。
屋外は暑い、屋内は快適だが虫多し。子どもたちを連れてきていたら困ったことになっていただろう‥‥。
意外にも携帯の電波がつかめたので、用もないのに家に電話してみる。そして時間つぶしにこの原稿を書いている。昔では考えられないことだ。昔はローカル線の撮影地で列車を待っている間とか、寝るために終列車が通過するまでの間とか、ものすごい時間があったのだが、どのように時間をつぶしていたのだったか‥‥。本や時刻表を読んでいたのだったか‥‥。そういう時間を過ごした経験を懐かしく思う。今は効率的であるが、是非は決めかねる。
2時間あまりを秘境駅で過ごした。
14:53 坪尻発。
坪尻からは下り。そして箸蔵からは吉野川を渡るために山の斜面を一気に下る。川を渡るために直角に曲がり、長い鉄橋で吉野川を最短距離で渡り、下った向きとは逆向きになるよう(全体としてはU字を描くように)また直角に曲がる。
そして佃駅である。ここは高校生の頃、鉄橋を渡る列車の撮影のために降りたことがある。
私が高校時代につくった鉄道模型のモジュールで一番の思い入れのある作品は、ここ吉野川に架かる鉄橋をモチーフにしたものだ。
15:04 佃発
0分乗り換えで徳島線の列車に乗る。発車直後におばちゃんがホームに荷物を忘れたとのことで停車、ローカル線ならではだ。
ずっと左手側に吉野川が見え隠れする。しかし暑さに疲れたのかウトウトする。穴吹で対向待ちの間にお茶を買い一息。
17:00 徳島
徳島からはショートカットのため高速バスを利用する。以前に本州側の舞子駅を訪れた時から使ってみようと思っていたルートだ。発車までの間に徳島線の車窓から見えていた川田屋まんじゅうを買ってみる。こんな機会がなければ一生買わないだろう田舎饅頭だが、両親の田舎・卯之町の名物である山田屋饅頭に語感と形が似ているので買ってみた。
高速バスは鳴門まで地道を走り、そこから淡路・鳴門自動車道へ。淡路島内はかなり寝ていた。
18:30前 高速舞子下車
明石海峡を渡ると半日前に通った明石神戸が見えてくる。陸地全体が建物に覆われている。水際まで建物が迫っている感じで急にコンクリート社会に舞い戻る実感がわく。下車後、エレベーターで下りたら小洒落たショッピングモールにファストフード、空気も滞留しているようで、もう都会の空気だ。
18:34 舞子発
ホームに降りるやいなやすぐに快速列車が来る。乗った快速列車の横を新快速列車が抜き去っていく。実にアーバンだ。
19:28 尼崎発
朝加古川行きに乗ったホームと同じホームで帰路につく。
19:40 川西池田着
早朝から15時間の旅の終了。今回もGPSロガーにて旅程を記録してみた。なんか小豆島を遠巻きに一周したみたいな行程だな。
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