11:25 砂走館出発(標高3120m)
7合を過ぎると下り専用ルートとなり、砂走りが始まるのだが、宝永山までは岩も多く、スピードは出せない。
12:05 御殿場6合(標高2800m)
宝永山分岐まで下りてきた。ここからプリンスルートで富士宮ルートへ戻ることもできる。しかし大砂走りの魅力はここからである。
一歩で3mも、まさに跳ぶように下れるというのが魅力大砂走りである。
しかし私は‥‥、頂上からの下りでムリをしたのが右膝に来てしまった。体重をかけるたびに痛みが走る。ヤバい!
たった一度の登山でムリをして、何ヶ月も痛みを引きずるなんて愚の骨頂、とか思っていたのに、やってしまった。
ここを通りたいがために、あえて下山ルートに距離がむちゃくちゃ長くなる御殿場ルートを選び、全体計画を決めたというのに。
いや問題は大砂走りが楽しめないということより、このまま下山できるのだろうかということである。しかし‥‥車は御殿場5合にある。
もう、だましだましでも御殿場ルートを行くしかない。ということで痛い右膝をかばいながらの大砂走りスタートとなった。
まったくの直線ルートで標高1500mまでまっしぐらのルート。元気になった子どもたちがどんどん先行する。
13:40 次郎坊(標高1900m)
次郎坊からは、私の膝が悪くスピードが出ないので、五合目の大石茶屋でまちあわせをすることにして、先行してもらう。
ここから頂上アタックとは別の意味で一人となる。
後ろ向きに歩くと膝が痛くないことは早い時期に分かっていた。最後の500mはほとんど後ろ向きに富士山を眺めるようにして歩く。
まっすぐな道で、障害もなく、仮にこけたとしてもふわふわの砂なので安心である。
この後ろ歩きは非常に助かった。膝を伸ばす効果もあったのか、絶対に後遺症が残ると思っていた右膝も旅行後に何ともなかった。
まぁこの姿を人が見たら変に思うだろうが、幸いガラガラの御殿場ルートである。
〔大砂走り 左が下山者のまきあげる砂煙 右のジグザグが登山道である 右上のピークが富士山頂上〕
ようやく戻ってきた、というのが実感だ。達成感というよりは無事に帰ってこれて良かったという安堵感が強かった。
かき氷で乾杯をする。
子どもたちはここで金剛杖に最後の焼き印を押してもらう。
休憩した山小屋全てで押してきたので、富士宮5合から8合までと御殿場8合~5合までの全ての焼き印が押されている。富士宮ルートと御殿場ルートの両方の焼き印が押されたゴージャスな金剛杖の完成に、山小屋の方には大げさに感心してもらった。
16:10 御殿場5合駐車場(標高1440m)
一日半ぶりに車に戻り、着替えや荷物整理をする。
砂だらけである。軍手や靴下の下まで砂が入り込み、皮膚の凹みにたまって黒い筋になっているのには驚いた。
このあと、富士市まで移動し、宿泊した。
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