さて、身近なものをいろいろと拡大しては写真に撮ることを楽しめるデジタル顕微鏡であるが、透過光撮影もしたくなるというものだ。

ということでさっそく改造(笑)だ!

 

必要なもの

1.光源

2.透過してきた光を通す穴

今回は、100円ショップのブツを中心に工作してみた。

P2200024

まず1.の光源だが、これはLEDのクリップライトを改造。

写真の青色の部分をねじり取り、電池や回路・LEDが仕込まれている白色部分だけにする。

LEDが明るすぎるので、LEDが収納されている部分を開け、LEDの向きを逆にして、白いプラ越しに光を出すようにした。

 

 

P2200016

2.の穴あけは力わざだ。

まず、顕微鏡のステージの部分を外す。

せまい部分のねじを緩める際には100円ショップで買っておいたラチェットレンチが役に立った。

 

写真の左はステージの下部分、中央がステージの上部分。

今回の工作では、上部分の中央に穴を開ける。

 

P2200017

使用する工具…はんだごて。

まったくの目的外使用であるが、それなりに厚みのあるプラに穴を開けるのには、実はかなり有効。

 

穴を開けたい場所に熱したコテを刺していく。

このとき、身体に悪そうなガスが出るので、換気扇はフル回転で。

 

P2200019次にニッパであけた穴の間を切り取っていく。P2200020

 

開いた→

 

 

 

P2200022

カッターで出っぱった部分を削り取り、

やすりで形を整える。

 

 

 

 

P2200026

光源部とステージを裏側でガムテープ留めする。

見てくれ的にも強度的にも、外したステージの下部分をつけたいところだが、まぁ実用十分なので良しとする。

 

 

 

しかし、このままではステージに穴が開いたまま。

・従来の反射光でステージ上の物体を観察

・穴の下からの透過光でプレパラートを観察

この両方を実現するために、ステージの上に、片側に穴の開いた板を置き、元からあったクリップで半固定した。

クリップで固定しているだけなので、穴の開いた部分と穴の無い部分を必要に応じて選択できる。

穴の開いた板は、これまた100円ショップで買った「ソフトミニまな板」の指を入れる部分を切り取った。

さらに梨地の半透明プラを貼り付け、直進性の強いLEDの光が多少、拡散するようにしている。

 

P2240010

P2240011

【 完成 】

← 透過光用

クリップライトのスイッチを入れると穴の下から光が差す。

→ 反射光用

ソフトまな板を左にずらすと穴がかくれる。

 

 

 

PICT0022で、普通の顕微鏡みたいに透過光での観察も出来るようになったわけだが…、

← 食塩の結晶〔透過光〕

うーん、残念ながら透過光で観察するにはレンズの倍率が足りなかったようだ。

まぁ工作としては面白かったから良しとしよう。

PICT0010

→ シラスに入っていた

チリメンモンスター

(イカの子ども)

〔反射光〕

過去の記事