二日目、いよいよ登頂の日である。

4時前に起床(小屋のおばあさんに起こされた)、みな元気である。良かった。201307XZ-093

4時には朝食、メニューは鮭の切り身・オムレツ・野菜サラダ・キュウリの浅漬け・味噌汁・ごはんである。201307XZ-103

4時30分 小屋前でご来光待ち。

山中湖の向こう、雲の切れ間から、太陽が姿を見せた。同宿の雑誌取材班も当然ながらご来光を撮影していた。久々に中判カメラを見た。

 

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5時30分 本六合目「瀬戸館」出発

このあたりが森林限界で、まだ低木や草はあるが、溶岩や砂礫が卓越してくる。朝日が蒸発させるのか、雲が減ってきた。天気が良くなりそうである。出発30分で防寒具のレインウェアを脱ぐ。

 

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途中、二十六夜月待塔があった。201307XZ-128201307XZ-127

「二十六夜月待」とは、十五夜と同じように二十六夜(新月前の逆三日月)の夜間に集まる信仰行事らしい。登山の安全祈願か、登山者が多量の鈴がかけており異様な感じがする。

6:50 7合目着

標準タイムぴったり。良いペースだ。

7合の太陽館は「焼印はおまへん」「焼き魚定食 ギョギョうま!」などユーモアあふれる看板が特徴?のようだ。

7:10 7合目出発

7合目が標高2920mなのでほどなく3000mである。

このあたりから頂上までの間、雲の中に入ったらしく、日が陰って急に寒くなったと思ったら、風とともに雲が移動して視界が開け、青空が見えて暑くなったりと,天候がめまぐるしく変化していった。

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8:05 本七合目到着(標高3200m)tue6tue5

ほぼ標準タイムどおりで登っている。カロリーメイトの袋が張り裂けんばかりに膨れあがっている。

8:35 本七合目出発

岩場の階段を登ったりブルドーザー道兼用のザレ場を上ったり。ザレ場は前日の雨のせいか、砂が適度に水分を含んでおり、あまり沈み込むことも滑ることもなく歩くことができた。201307XZ-154201307XZ-163201307XZ-167

tue4標識は須走口と吉田口の下山道の分かれ道(標高約3330m)。この時点でうちの家族は最高地点更新である。この標識から少し上れば八合目である。

9:05 八合目「下江戸屋」到着

ここで山小屋で休憩、カップしるこ等を食す。

9:35 八合目出発

10:00 本八合目「胸突江戸屋」到着tue3.jpg

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ここはWOOのSさんが6年前に泊まった山小屋である。同じような時間帯から上り始めて、一気にここまで登ってくるとは、まったくもって恐れ入る。

さてこの山小屋では元NHKアナウンサーの方が泊まり込みで山小屋の様子をニコ動で配信されておられた。われわれも映ったかも知れないが、見るすべも無し。

10:25 本八合目出発201307XZ-180

胸突江戸屋を北側に回るように進むと、吉田ルートのトモエ館がある。ここからは登山者の56%が利用する吉田ルートと合流した共通ルートとなり一気に登山者70%の混雑ルートになる。しかし我々が登ったのは平日、しかも前日は雨、さらに頂上でのご来光待ちと朝イチで登ってくる登山者のちょうど間隙である時間帯だったので、特別に混んでいるとも思わなかった。

登山グループがいくつも歩いていたのは、さすがメジャールート。年配のグループも多く、指導者のあとを実にゆっくりと、小幅な足取りで、しかし休むことなく登る姿に感心した。けっきょく我々の家族グループは、休み休み登るので、山小屋の大休憩で年配のグループに追いつかれたりした。

10:40 八合五勺着201307XZ-181tue2

七合目から上は山小屋が頻繁にあり良い目標となる。疲れているだけに目標が見えているというのは気分的に楽である。吉田ルートは最初からずっとこんな感じなのだろう。富士宮ルートや御殿場ルートでは考えられない気安さである。

さて、そうは言っても、標高が上がるほど勾配が急になる富士山では、ここ八合五勺が登山道では最後の山小屋である。ただ水も食料もあるので、焼き印・トイレだけ済ませて出発。

10:50 八合五勺出発

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錆鉄色のザレ場をひたすら登る。

11:20 九合目到着

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九合目は鳥居と山小屋跡だけ。

鳥居には小銭が無数に差し込まれており、若干気持ち悪い。

12:05 須走・吉田ルート山頂 到着

特に高山病の症状も、たいした疲れも感じないまま登頂に成功。家族全員で登れたことが今年の成果である。旅行前の予定表では山頂12:00の予定だったので、ほぼ予定通りと言うことになる。

最後の一段は家族全員で足を揃えて「せーのーで」で上った。

 

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