青春18切符は今年発売40周年である。ちなみに発売当初に利用した高校生だった私がニセ切符扱いされたという事案があった。
今年はまとまった休みが取れたので、青春18キッパーになって小旅行を楽しむことにする。第1弾は紀伊半島一周の旅である。ついでといっては逆なのだが、今年から就職のため一人暮らしの上娘が、高熱で籠もっているとのことで、その見舞いのため三重県の上野市へ行く。これを皮切りにする旅である。
最寄りのJR川西池田駅から出発。みどりの窓口で18切符を買うつもりだったのだが、営業時間外で開いていない。いきなりピンチだったが、駅員さんに聞くと券売機で買えるとのこと。良かった。
福知山線・東西線・片町線で木津駅へ。木津駅から1駅・加茂駅へ。単行ディーゼルカーに乗り換えて伊賀上野駅へ。
伊賀上野駅からは伊賀鉄道。1994年7月にWOOの取材で訪れて以来29年ぶりである。当時は近鉄・伊賀線であった。ちなみに近鉄伊賀線の前身は伊賀鉄道というローカル鉄道であったので、元の名前に戻ったってことかな。
車内で切符を買う。中心の上野市駅ではなく一つ先の広小路駅で下車。
付近は古い町並みが保存されており、松尾芭蕉の生家もある。炎天下の中を歩いて20分ほど娘宅へ。
買い出しに行ったりリクエストのリンゴ擦りをしたりして一定時間過ごす(ちなみにこの直後にコロナ陽性確定の知らせが来て、私は濃厚接触者となってしまったので、後の旅程で車内は全てマスクをしていた)。
上野市駅まで戻り、パン類の昼食を買い込み、近鉄の伊賀神戸駅へ。伊賀鉄道完乗である。
この後の時程に余裕があったので、伊賀神戸駅で降りて、近くの鉄橋まで写真を撮りに行く。が思ったような走行写真は撮れなかった。
伊賀神戸駅から川合高岡駅へ。ここでJR名松線に乗り換えるために、一志駅まで歩く。もっとも接近している2駅間なので5分とかからない。ここで1時間ほど待ち時間がある。炎天下の午後という過酷な状況だったが、駅前の公園に良い感じの木陰とベンチ(さらに水道!)があったので、ここでまったりと時間を過ごす。ベビースターラーメンで有名なおやつカンパニーの本社も近かったのでそちらに行っても良かったかな。
一志駅から名松線の終点・伊勢奥津駅へ。名松線は駅名に「伊勢」が頭に付く駅が多い上に、一志駅や井関駅・家城駅などもあり、やたら「い」で始まる駅名が多い路線である。この名松線は2009年の台風被害で末端部が2016年までバス代行だった。この区間には火ノ谷温泉・美杉リゾートがある。
終点・伊勢奥津駅は、伊勢参宮街道のひとつである伊勢本街道の宿場町であった。今も駅前の商店街にその面影を感じることができる。
列車が折り返す間の40分で駅の周囲を回ってみた。
給水塔跡 | 宿場町の名残を残す木造家屋 | 元紺屋だから染め物屋さんだったか |
帰りの列車は途中から白山高校の野球部員が乗車し、急に賑やかになった。ちなみに白山高校は5年ほど前の甲子園出場校で史上最高の下剋上・リアルROOKIESとして話題になった学校である。
松阪駅近くのビジネスホテル泊。隣の居酒屋で良い感じに酔っ払った。この日は満月であった。
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