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昼からの休暇を利用して職場のある猪名川町の最高峰・大野山へ行ってきた。

大野山アルプスランドの名称があるこの地域は標高753mとこの地区の最高峰。デイ専用のキャンプ場や猪名川天文台があり、山中に巨石が散在するエリアもある。

猪名川展望台

大野山アルプスランドは何度も訪れたことがあるのだが、猪名川展望台は開館時間が限られている関係で、今回初めて中に入ることができた。ちなみに猪名川展望台の開館時間は、木~日曜日の13時30分~21時30分(現在は20時に時短中)である。

中は一階にプラネタリウム室があり、階段を上がると天体望遠鏡のある観察室がある。

プラネタリウム室は、中央に小さな機械が設置された半径3m程度の円形の小部屋に、いくつかマットが敷かれており、そこに寝転んでドーム状となっている天井を見る形となる。

今回お客は私一人だった。上映となると職員さんが遮光のため周りのカーテンを閉め、部屋の外へでて「じゃあ始めますね~」の声で始まった。ちょっとレントゲン撮影のようなムードである。

薄暗くなった部屋のドーム状の天井に星が映し出される。内容は一般的な、当日の夕方から翌朝までに見られる惑星や星座の解説であった。映されている星も3等星くらいまでであろうか、都市部で目視できる星に割と近いためであろうか、大きなプラネタリウムで感じる異世界感は感じなかった。

プラネタリウムを鑑賞している間にもう一人の職員さんが望遠鏡の調整をしてくれていたようで、鑑賞後、階段を上ってすぐに星の観察ができた。

この日は、天候不順の夏にしては珍しく快晴だったので、雲に邪魔されずに観察ができた。見せていただいたのは、金星・水星、うしかい座のアークトゥールス、そして太陽である。太陽はHαフィルターを通した赤い映像である。いま太陽活動は減退期に入った状態らしく、プロミネンスも活発では無いのだが、何とかヒゲ程度には吹き出している様子を観察することができた。貸し切り状態だったからスマホで写真を撮っておけば良かったなぁ…。

観察できたプロミネンスは、
こんな見事なわけはなく、
ヒゲが生えた程度の高さだった
(上のイラスト矢印先)
猪名川展望台
2020年秋にドローンで撮影
(観光振興課許可済み)

巨石めぐり

大野山を含む周辺のかなり広い範囲は、佐曽利カルデラの跡地形と言われている。しかし現在の地形からは確かめようが無い。確かめようが無いのにカルデラが存在していたとされる理由は、周辺から、熱水鉱床や溶結凝灰岩など、大規模な火山噴火があったことが推察される地質が見られるからである。多田銀銅山もそのひとつである。佐曽利カルデラができた時代は白亜紀。恐竜が大陸を跋扈し日本列島はまだ形になっておらず、その元が大陸の縁にあったと言われるころである。

ここ大野山も、そうしてできたカルデラが断層などで断ち切られて突出した部分では無いかとのこと。そしてサブタイトルである巨石であるが、これは溶結凝灰岩といわれ、滞積した火山灰がその重みと熱によって再度溶け、固まったものとされている。その際、節理という決まった方向に割れやすい性質を伴うため、風化によって今の時代に巨石程度まで細かくなってきた、という推察である。

10年ほど前に理科の先生方と訪れて以来、久々の巨石との再会を果たした。

岩石群の成因を説明する看板

岩めぐりコース
カメレオン岩
太鼓岩
太鼓岩(ドローンから)
太鼓岩(動画:59秒)

春の陽気に誘われて出かけたいが、新型コロナ騒動のため人混みはNGなので、ドライブしてきた。

行き先は逆瀬川山手にある「ゆずり葉緑地」。

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動画2:07  YouTube

この地は、明治時代から砂防工事を行ったことから、「兵庫県の砂防発祥の地」とされている。

なぜこの地で古くから砂防工事を行ったかというと…、

六甲山から大量の土砂が、逆瀬川を下って武庫川に流れ込むことで、合流地点の河床を上げる原因となっていた。そして大雨が降ると、行き場を失った大量の水が川を逆流し、周辺で氾濫するという災害が多発した(逆瀬川という名称もこれが由来という説もある)。それを治めるため、土砂が流入しないように山手に砂防堰堤(ダム)を造ったり、広い河原の中に直線上の流水路を作ったりした。こういった砂防工事を通して、洪水を防いできたということだ。ゆずり葉緑地もこうして計画的に作られた流水路脇の緑地である。

ちなみに現在の逆瀬川はこのとき作った流水路そのものであり、当時の河原(幅200mあったとされる)は、現在は川の両岸の高級住宅街となっている。

今回の動画はドライブレコーダーとドローンの映像を合わせてみた。

4台目となるドローンを購入。今回のブツはトイドローンに分類されるものだ。

しかし3台目のドローンと同じくDJI社のブツなので、強力な飛行安定性とジンバルによるぶれ補正がはたらき、無風であれば3台目のドローンに匹敵する映像を叩き出す代物だ。

imageそしてなんといっても200g未満なのでトイドローンに分類されるため、以前にエントリした「ドローンを飛ばすのに必要なこと」で書いた航空法等の規制には該当しない。具体的には、飛行場所では人口密集地や高度・人や建物との距離など、時間では夜間飛行、他には目視外飛行などの規制がかからないのだ。だからといって、周囲に危険が及ぶような飛行はできないし、私有地・公園などの制限もあるので、いつでもどこででも、というわけにはいかないが、かなり気軽に飛ばせるようにはなった。

また重量だけでなく大きさもかなりコンパクトなので、普通のカバンに忍ばせておくことができる。これまではドローン撮影をするためには、それを第一に考えて、相当の準備が必要だったわけだ。それがコンパクトデジカメを携える感覚で、本当に気軽にドローンを持参できるというのは隔世の感である。

フジの花 201905

| ドローン, 理科, 生物 |

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【動画】https://youtu.be/eTaZ1aBwal0

通勤でたまに使用する間道に小さな池があり、例年この時期フジの花が咲いている。出勤前に撮影してみた。

フジはマメ科の植物で、つる性で樹木に絡みついて成長する。

明石海峡

| ドローン, 旅行 |

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【動画】https://youtu.be/ozTrRryD9KA

ドローンmavic2zoomにて撮影。

トビの低空旋回

明石海峡大橋

など

まぁ機材は置いておいて。法律的な話を。

まずドローンを購入・飛行するのに必要な「免許」というものは存在しない。ただし、民間の検定はいくつかある。私も「ドローン検定」3級は取得している。

そして、種々の許可や承認、規制がかかってくる。これが思うよりも厄介である。

ドローン自体がこれまで世の中に無かったものなので、専用の法律がない代わりに、飛行する先々で関連する法律等諸々を考えなくてはいけないのだ。

まずドローンの飛行自体については、「航空法」により以下の規制がある。

  • 空港周辺(以下の図A)
  • 高度150m以上(以下の図B)
  • 人口集中地区[DID地域](以下の図C)
  • image

    国土交通省HPより

これ以外に「無人航空機の飛行ルール」によって

  • 人・建物の30m以内
  • 夜間飛行
  • 目視外飛行
  • イベントでの飛行

等の制限がある。(ただし以上は200g以下のドローンは対象外)

この規制の中で気を付けないといけないのは、目視外飛行。多くのドローンはドローンからの映像を送信機(操縦するコントローラーのこと:信号を送るので送信機という)側で受信して、その画像を見ながら操縦することになる。これは目視外飛行となる。承認書_BLOGつまりそれなりのドローンを購入して、飛行映像を観よう・撮影しようとする場合は、国土交通省に申請を出す必要がある(右)。申請自体はオンラインでできるので、ある程度の経験があれば簡単。だが申請書類の中に目視外飛行の経験を記入する欄があり、10時間以上の経験がないと申請を通らない。幸い私は、初代のトイドローン(200g以下だがカメラがついていた)で飛行経験があったので事なきを得たが、普通はドローンスクールの認定講習を受けるか、ドローン練習所で飛行実績を積むしかない。これはなかなか敷居の高いことだ。

続く

P1530191b

DJI社のMavic 2 Zoom。悩みに悩んでついに買ってしまった。趣味に使うとしてはかなりの高額商品で、本当に「清水の舞台から飛び降りる気持ち」を重ねに重ねての決断。こんな思いは大学時代に買ったカメラ(ペンタックスの最高機種LX)以来。

さて、これまでトイドローンから始まって、カメラ・ジンバル搭載の重量級ドローンをはさんで、満を持しての3台目。しかしこの機種が一番簡単。優秀なカメラ・ジンバル、安定した飛行・映像送信、数々の安全装置など、高いだけのことはある。またカメラがズームレンズになっていることで撮影の幅が拡がるのは、これまでの機種にないアドバンテージである。飛行・映像の安定感は以下の動画でご覧あれ。

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