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8:05 御殿場ルート頂上

御殿場ルートの頂上は3730m、銀明水という御霊水が取れる井戸があり、祠が建てられている。

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火口の岩肌に何ともいえない荒々しさを感じる。

ここから5分で富士宮ルート頂上である。こちらは浅間大社奥宮や臨時郵便局、山小屋・お土産屋などがあり賑わっている。

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下娘に頼まれていた富士山をかたどった木製ハガキを探すが、売っていなかった。後で調べたら吉田口の五合目でfuji売っていることが判明。ムリジャン。

郵便局では風景印を押してもらえるので、はがきを買い家族全員に出す。まぁ到着するのは旅行から帰ってからだろう。

ちなみに50円以上の切手を貼れば、どんなものにでも消印は押してもらえる。これは子どもの頃切手を集めていた頃に得た知識だ。

右は絵はがきの裏に押してもらった例。

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富士宮ルート頂上から富士山山頂(剣が峰)へ。

残りの標高差46mである。

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剣が峰の手前は馬の背と呼ばれる超急坂、かつ砂礫で滑りやすい。ストックをしっかりと立てて登る。

 

8:45剣が峰(標高3776m)登頂

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ここに家族がいないことはやはり寂しく感じる。記念写真を撮る気にもなれず、10分そこそこで山頂を後にする。

 

8:55下山開始

201207XZ-4788:55剣が峰 9:50御殿場8合跡地201207XZ-481

下りると決まったら7合で待たせている家族のことが気になり、急に気が急いてきた。

剣が峰から御殿場8合まで55分間、写真も撮っていない。

下山ほど気をつけてゆっくり歩かなければいけないのに、ストックを支えに跳ぶような感じの早足で歩いてしまった。

10:00 赤岩八合館通過

山小屋の方にお礼を言う。

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10:30 7合5勺 砂走館(標高3120m)到着

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家族と合流する。元気そうである。

ここで昼食。うどんとぜんざいを2つずつ頼む。2600円。

ペットボトルの水も3本買う。1500円。高いがこれが富士山価格。

焼き印は砂走りから宝永山までカバーしている。こまめに山小屋がある吉田口では考えられない守備範囲の広さだろう。

高山病症状

朝食はハムエッグ、ご飯・味噌汁。ご飯味噌汁はおかわり自由。だが私以外は食欲が無い。

相棒と上娘は吐き気や頭痛など高山病の症状が表れている。昨日の段階でもかなりあったと思うが、夜寝ている間に症状が悪化した。

高地順応には意識して深い呼吸(とりわけ息を吐ききること)が大切と言われているが、就寝中はどうしても呼吸が浅くなる。このため寝ている間に高山病症状悪化することは多いらしい。それは分かっていたので、昨日のうちにムリめでも登頂してしまうというプランも考えていたのだが‥‥仕方なし。

下娘も疲れが取れずあまり登頂はしたくないようである。

どうするか。朝食の後、屋根裏部屋で輪になって家族会議である。

 

ここで今回の登山旅行における私なりの目標を記しておく。

・もちろん富士山の頂上への登頂である。これは学生の頃からぼんやりと一度は登ってみたいなぁと思っていたことだ。

・家族全員で登頂したい。これは子供が生まれ、成長するに従って強く思うようになってきた。

ここにいたって、家族全員での登頂はムリである。

富士山のムック本などを読むと、高山病や疲労過多でも休み休み時間をかけて登ったという例もある。しかしそれは各自に登頂への強い意志がある場合である。うちはそこまでは思っていないし、体調が悪化することが分かっていることをさせたくはない。

最後まで登れなかったという無念さはあるかもしれない。しかしそれ以上に得たものは多かった。

丸一日かけて山登りをしたこと、少しずつでも歩を進めればいつかは目標の山小屋まで着くこと、予行で登った宝永山を遙かに見下ろす高地まで来たこと、影富士やご来光を見ることができたこと、気圧の変化、高地の息苦しさ、夜・朝の寒さなどを体感したこと、ここにいなければ実感できないことばかりだ。

十分じゃないか。

普段全く運動をしていないメンバーが3300mまで登れたこと自体ががんばったことだと思う。

 

さて、私自身である。

家族を引き連れてきた以上、ここまでで十分だと思っているのなら一緒に下山に向かうべきである。これが家族を主眼にしたら当然である。

ただ、私は単独でも登りたい、という気持ちを偽ることができない。

ただでさえ普段から身体のあちこちが痛い人間である。いつ普通に歩くことさえできなくなるか分からない。自分に残された時間は体力的にはもうあまりないのかもしれない。そう思うとこのチャンスを逃がすことはできない。

正直に家族に自分の気持ちを伝えた。

その結果、私は登頂、その間に3人は7合にある砂走館まで下りて休憩してもらうことになった。

砂走館は泊まった赤岩八合館と同族経営の山小屋であり、休憩をさせてもらうことをお願いした。

 

6:40 家族と別れ、私一人山頂を目指す。

山小屋を出るとつづら折りの急坂である。スタートからキツいが昨日の家族で登ったときと同じゆっくりペースで登る。

見える景色が変わらないのに高度だけ上がる感じが不思議である

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7:10ごろ 20分ほどかかって八合目跡地に着く。たった1勺登るのに20分!

このペースだと頂上まで何時間かかるのだろう?

7合で待たせている家族のこともあるし、若干ペースアップした。

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広角レンズのパノラマなので誇張もあるが、地平線の丸みを実感できる。

201207XZ-444201207XZ-447徐々に高度が上がっていく。

201207XZ-446猫が伏しているように見える岩

 

下山してきた初老の方に富士宮ルートへの道を聞かれる。なんでも富士宮ルートで登ってきたのだが、あまりの急坂にとても下山はできないと思って御殿場ルートで下りてきたとのこと。富士宮8合へのトラバースは昨日通過したので、詳しく教えることができた。また御殿場6合から富士宮6合へのいわゆるプリンスルートもついでに教えておいた。時間はかかるが、下山のしやすさからいったらプリンスルートだろうと思うからだ。

さて、8合を出発して約1時間、いつまで経っても9合の標識が出ない。8合-9合-9合5勺-頂上という富士宮ルートのイメージで登っていたので、なかなか9合が表れないことに焦りを感じていた。

ところが、どうやら標識など無かったようで、気がつけば山頂の鳥居が見えてきた。見えた段階では未だ山頂とは信じがたく、ようやく9合?と思っていたのだが、鳥居が近づくにつれ、その向こうは青空のみである。あれ?半信半疑のまま鳥居をくぐると、あっさり御殿場ルートの頂上に到着した。201207XZ-448201207XZ-449

8:05 御殿場ルート頂上(3730m)に到着

標準タイムでは8合~頂上は90分なので、1時間足らずで登ってしまったのはけっこうハイペースだったのかもしれない。

14:45 御殿場ルート7合9勺にある赤岩八合館に到着

 

image赤岩八合館は

・二食付き7000円(富士山の山小屋しては安い方)201207XZ-327

・宿泊者のトイレ無料

・金剛杖の焼き印サービス(左)

画像では見にくいが焼き印の上に朱印で「富士山頂」とまで押してある。

・夕食のカレーや朝ご飯のご飯、味噌汁、お茶・水などはおかわり自由

・登頂に必要のない荷物を帰りまで預かってくれるところ

など、他とは一線を画すサービスで人気の山小屋である。

 

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この日は夏休み期間とはいえ月曜日だったので、混雑することもなく、一人一枚以上の布団スペースがあった。

我々家族4人は、5人用の屋根裏の一角を与えられた。

多少なりともプライバシーが保てるという点では良かったが、出入りするために蚕棚風の二階スペースを通る形になるため、二階の方にかなり気を遣うこととなった。

 

 

 

17:00 夕食開始。201207XZ-345

各自が容器にご飯を盛ってカレーをかける。セルフサービス。

ニンニクが入っているのが特徴のカレー、かなり旨い。山で食べれば何でも旨い、と言うのではなく普通に平地で食べても旨いと思う。当然おかわりをする。

21:00の消灯まで屋根裏で身体を休める。が、私は貧乏性なので、うろちょろと外へ出て、影富士を見たり、夜景を撮影したりする。

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〔影富士〕

富士山の影が山中湖の方向へ伸びる。

時間が経つにつれどんどん伸びていく。

 

201207XZ-362「影富士と十三夜月なんだよ~」と言っています。

 

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この日は十三夜だったので月が明るく、星は期待していたほどは見えなかった。

が、もちろん都会の空とは段違いの星の数。久しぶりに天の川を見ることができた。

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02:00ごろ、ご来光を山頂で見られる方が出発していきます。

うちは当初から山小屋前で見ることにしていましたのでスルー。私は下娘と星空観察のため小屋外に出ましたが寒い寒い。

04:20 ご来光を迎えるための2度目の起床です。

小屋の前は東の空と山中湖~御殿場~芦ノ湖・伊豆半島~駿河湾という大パノラマです。

当然ですが夜明け前が一番寒い。5℃くらいだったかな。

今回、防寒放湿のレインウェアを買ったりレンタルしたりしましたが、雨が降らなくても夜・朝には必須です。

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[左] 山小屋 [中] 山中湖 [右] 芦ノ湖

 

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太陽光もかなり色温度が低い(赤っぽい)。

夜明け前後の短時間だけ見ることができる赤富士を、現地にて体感した。

13:50 八合目出発(標高3250m)

トイレ小屋の裏から御殿場ルートへの道を行く。

このルートは富士宮ルート側からは「ゆるやかに禁止」されているルートである。逆に御殿場ルート側からは「楽に登れる」として「推奨」されているルートでもある。

富士山の登山ルートは4本あるのだが、いずれも管理する行政区域が異なっており、縄張り意識が強い。wikiを見ると江戸時代から利権がらみの争いが多かったようだ。

現代でも富士宮6合から御殿場6合へ渡るプリンスルートは例外として、ルート間の移動を認めるような記述は一切無い。何かあったときの責任問題がハッキリしないことが原因だろう。

ちなみに8合目より上は、登山道や測候所を除くと、どこの行政区にも属さない浅間大社の境内ということになっている。

今回「ゆるやかに禁止」されているルートを行くことには、計画段階ではかなり逡巡があった。しかし初心者で体力もない4人家族にとって、もっとも登頂の可能性が高まるルートということで選択した。

もちろん富士宮ルートで登頂して、御殿場ルートへ降りることが一番だったのだが、体力と時間の理由により今回は無理である。

かくなる上はここから宿泊地を目指すしかない。‥‥とまぁ若干の後ろめたさを感じつつの決断である。

手製の通行禁止の標識や低いバリケード?をまたいで。何かあったら自己責任‥(まぁどんな山道でもそうなのだが)。

そんなプレッシャーを感じつつもトラバースを実行した。

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14:15 御殿場ルート合流201207XZ-309

つづら折りの坂道を登る。

 

14:45 御殿場7.9合 赤岩八合館に到着(標高3310m)

下山途中の佐々木さんと出会う。佐々木さんは「まいにち富士山」の著者である。

常に富士宮ルートで往復されているのかと思い込んでいたので、意外に思って質問してみたら、復路は御殿場ルートのことが多いそうだ。

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沼津のビジネスホテルを4時前に出て、沼津ICから東名道へ入る。このあたりだけかなりの強さで雨が降った。

御殿場ICに着く頃には晴れていた。

3度目となるICすぐのコンビニで食料調達をして5時過ぎに御殿場ルート5合目(標高1400m)駐車場着。

ここで車は1日半放置する。翌日の夕方に御殿場ルートで戻ってくる予定である。

電話でタクシーを呼んでいる間に、あらかじめ登山用品の入っているリュックに食料などを詰め準備終了。

タクシーで富士宮ルート5合目(標高2400m)へ。

タクシー代約5500円。まぁ予定通り。この額は予行の時、水ヶ塚駐車場に止めて、家族4人がバスに往復乗ったときの料金と同じ。

つまり支払い額は変わらず、下山ルートを変えるためのプランということである。

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6:30 富士宮5合目到着

けっきょく予行で乗った始バスと同じ時刻くらいである。

ここで50分間、高度順応のため、休憩。コンビニで買ったおにぎりやパンなどを食べて過ごす。

 

image予行で宝永山に登ったときに五合目で買った金剛杖、すでに焼き印が押されている。

ランチパック、気圧差のためパンパン201207XZ-240

 

7:20 登山開始

ただし登り始めてすぐのトイレ(新しくきれいなのである)で約10分休憩しているので、実質7:30スタート。

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6合目までは予行で通ったルート。

8:10 6合目到着。まぁココまでは余裕。

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標準タイムの2倍、40分かかる。

←予行の際に押した6合雲海荘の焼き印。201207XZ-247

ここは灼いたコテを杖に押しつけるのではなく、

熱してある固定された平らな板に金剛杖を押しつけて焼くため、きれいである。

 

 

 

 

8:20、6合目出発。

さぁ、ここからが本格的な富士登山である。

ただ予行の宝永山で鬼畜ザレ場地獄を味わっているので、多少の斜面程度ならまぁ我慢できる、かな。

つづら折りの斜面をゆっくりゆっくり登る。あそこまで登ったら休憩、4つ曲がったら休憩、など、こまめに目標を作った。

そのつど、アメやキャラメルなどを口に入れる。たまに水やゼリー飲料も飲む。

ヒトはデンプンなどを消化して蓄えていた糖分を使って運動をする。それが無くなると脂肪を分解して新たな活動エネルギーの元とするのだが、それには時間がかかる。糖分の欠如と脂肪の分解の間に時間差が生じると急に疲れを感じる、いわゆるシャリばてという状態になるらしい。それが恐ろしいので登山中は常にアメ・キャラメルを口にしているわけだ。

水分も少しずつこまめに取っている。これは汗で出て行く水分が少なくなると血液の循環が悪くなって栄養分の配給が滞ったり、体温が上がる原因にもなるためだ。今回の登山では一人あたり2リットルの水とゼリー飲料3個を持っている。この水分と糖分(塩分も)の家族への供給はかなり意識して行った。

ペースもゆっくりだ。急坂を登るペースをつかむのに時間がかかったと言う面があるが、とにかく意識して時間をかけて登る。

 

休憩するたびに宝永山を見る角度が下がってくる。間違いなく高度は上がっているのだが、目標の山小屋はなかなか近づかない。

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ここでアクシデント発生。相棒のカイワレさんのトレッキングシューズの底(ソール)が剥がれてしまった。

この靴も15年選手なのであり得ないことではないが、こんな場所で‥‥。

登山本には、こんな事態に備えてガムテープを持参することが推奨されていたが‥‥準備してなかった。

とにかく新7合目をめざす。

 

10:20 新7合目(標高2780m)到着。約2時間かかった。

image標準タイムが1時間の区間なので、ここも2倍かかっている。まぁアクシデントもあり、こんなものだと思う。201207XZ-261

山小屋で運動靴を売っているとのこと。渡りに船だったのだが、サイズが合う小さな運動靴が無い!

そこで山小屋の兄さんが親切にもロープワークでソールを固定してくれようとしたのだが、けっきょく外れてしまう。

仕方ない、靴下で対応することにして一番足に近いサイズの運動靴を買うことにした。

 

 

10:50 新7合目出発。

あきらかに宝永山は眼下になった。入道雲も出始めて夏らしい景色ではあるが、雷が心配である。

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11:50 標高3000mの標識を越える。201207XZ-276

12:00 元祖7合目(標高3010m)到着。

image新7合~元祖7合間は標準タイム50分なので+20分で登った。だいぶ登山らしいペースになってきた。

持ってきた食料の残りで軽い昼食を取る。

 

 

 

 

 

12:20 出発

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13:30 八合目到着(標高3250m)

image標準タイムが40分なので、+30分かかっている。

計画では標準タイムの1.5倍~2倍程度を見込んでいたので、まぁ予定通りだ。普段運動しないメンバーにしては頑張った方だろう。

 

さて、ここからは計画では二つのルートを考えていた。201207XZ-288

・時間と体調と天気、全ての条件でOKなら、そのまま頂上まで登り、頂上から宿泊する御殿場ルート7.9合まで降りる。

・条件が整わないようなら、現在地富士宮ルート8合から御殿場ルート7.9合へ渡り(トラバース)、宿泊。

今回の場合、まず私以外の3人が体力的に難しいそうだったこと、ここから3776mまでは標準タイムで2時間かかるので時間的にも厳しいこと、の二点から本日の頂上への計画は見送ることになった。

高山病のことを考えると、御殿場7.9合(標高3300m)という高地に宿泊することは良いことではない。また明日の天気が良いとは限らない。しかし、これからの登頂は物理的に無理な以上、仕方なし。明日にかけることになった。

念願の富士山に登ってきました。

まずは行程を記します。

 

7/29(日) 大井川鉄道乗車 沼津のビジネスホテル泊

7/30(月) 富士山御殿場ルート5合目駐車場からタクシーで富士宮ルート5合へ移動

富士宮ルートで登山、8合目から御殿場ルートへトラバースし、7.9合の赤岩八合館泊

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7/31(火) 高山病症状の家族を先に7合へ下山させ、単独で登頂。

その後、合流し、御殿場ルート5合目へ下山。富士のビジネスホテル泊

8/1(水) 田子の浦、清水の水族館・エスパルズドリームプラザ見学、帰路につく。

android端末にインストールした「山旅ロガー」というソフトです。http://www.chizroid.info/ytlog

起動して測定を開始すると一定時間ごとにGPS情報を取得してくれます。export_02

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富士登山の前哨戦って位置づけで日帰り登山を敢行しました。

実際に山に登ってみて、高地に慣れることやペース配分、必要な装備などの確認をするためです。

 

海の日を含む3連休、できれば初日に行きたかったのですが悪天のため断念し、けっきょく最終日の7/16(祝)に行ってきました。

15(日)の夜11時に出発、金環日食撮影行と同じ経路(新名神・新東名経由)で、御殿場IC着が翌朝4:00。

IC付近のコンビニで食料・水を購入し、麓の水ヶ塚公園駐車場に5:00着。

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[左]御殿場からの富士スカイライン途中で夜明け [右]水ヶ塚駐車場から宝永火口と富士山

 

ここで食事や着替え・身支度をして、6:00、始発の登山バスで富士宮5合目へ向かいました。

大人往復1300円、子ども650円ですから、うちの家族4人で4550円、しかも駐車場代も1000円‥‥。

けっこう高いです。まぁ入山料と考えることにします。

 

富士宮ルート5合目まで約30分、6:30到着です。

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[左]富士宮5合からの眺め [右]靴ひもを締め直します

 

ここで高地順応のため、1時間休憩です。お土産屋を物色したり金剛杖を購入したりして時間をつぶします。

「まいにち富士山」で有名な佐々木さんもおられました。

 

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5合から6合まで初めての登山ということでけっこう時間がかかりました。まだ序の口なんですけどね。ちなみに5合からすぐのトイレは新しくきれいです。

6合の雲海荘で金剛杖に初めての焼き印を押してもらいます。200円也。

ここは熱した平らな板に金剛杖を押しつけます。熱したコテを押しつけるより安定するためか他の山小屋の焼き印よりもきれいでした。

 

ここまで約1時間。8:30。ここから多くの登山者がめざす頂上への道とは異なり、宝永山へ向かいます。こちらのルートも皇太子が宝永山経由で登頂したということで「プリンスルート」と名付けられ、近年人気らしいです。まぁ後述する理由から上りのルートとしてはおすすめしません。

 

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10分ほどで宝永山と火口を眺めるポイントに到着します。

ここからは火口の底をめざして下ります。

 

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ほどなく火口です。火口着9:00。ここにはベンチもあり、ここで折り返すならちょっとしたハイキングとして良いでしょう。

しかし‥‥ここから先は地獄ルートです。9:30出発

 

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ひたすら砂礫の道を登っていきます。火山礫がくだかれたふかふかの道、いわゆるザレ場というやつです。

出した歩幅の半分以上が滑って無駄になる感覚でなかなか前に進みません。しかも山小屋などの目印がないので、心が折れそうになります。青空と美しい雲を眺めながら少しずつ登りました。

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この日はことのほか風の強い日でした。細かな砂や火山灰が風にあおられて飛んできます。ホームセンターで購入しておいた安全めがねと防塵マスクが役に立ちました。

火口底から約1時間強かかって、ようやく宝永山に到着です。

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山頂付近にある馬の背と呼ばれるところは強風のメッカだそうで、立っていられないくらい強い風が吹いていました。

 

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帰りは打って変わって快適です。出した歩幅以上に下る感じでサクサクと歩が進みます。1時間半ほどで5合目に戻りました。

その後はバスに乗って水ヶ塚駐車場へ戻りマイカーで帰路につきました。

 

その後‥‥

3連休の最終日ということで東名高速の豊川あたりが大渋滞。疲れもあって事故ってはシャレにならないので、急遽、浜松SAで高速を降り、ネットで押さえたリゾートホテルに泊まりました。便利な世の中ですね。

夜の8時について翌朝2時チェックアウトと本当に泊まるだけでしたが、大浴場に露天風呂まであり、短時間利用なんてもったいない良い宿でした。

この日は浜松SAで渋滞情報を眺めて逡巡しているところでWOOのTさんと出会ったり、泊まったホテルは5月の金環日食を撮影したポイントの間近であったり、面白い偶然が重なりました。

 

翌朝、5時過ぎに帰宅。大人は出勤、子どもは通学へ‥‥。さすがにこの日はしんどかったですね。

日焼け止めを塗り忘れた手の甲(ストックを持っていたので常に日差しにさらされていた)が日焼けでイタかったです。

富士登山をひかえ、トレッキングシューズの試し履きをかねて、家族でハイキングです。

二人の子どもも新調したトレッキングシューズです。

朝の6時30分に出発。

まずは上娘(まっちゃ)の通学途中の猫見学。

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上娘が見つけた「天狗の生首」

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道路の拡幅工事で伐採された樹木の一部のようです。

樹木が生長して電線を取り込んでしまったのか、感電が怖かったためか分かりませんが、いずれ除去されることでしょう。

 

さて、いよいよ目指すは山本・雲雀丘間の山中にある最明寺滝。

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この日は、梅雨まっただ中ながら好天で、しかも心地よい風の吹くハイキング日和でした。

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右の写真のように大きな岩の切れ間から水が流れ落ちてきます。

しぶきが舞い上がる滝壺の周りは、薄暗い中に灯明がともされ、独特の雰囲気があります。

 

ここで途中のコンビニで買ったパンやおにぎりで朝食としました。

 

その後、最明寺滝を回り込むように道を取り、ぐるっとまわる形で自宅へ戻りました。

やく3時間のハイキングでした。

たぶん20年前(1992年に書いた記事に登場しているので)に買ったHi-Tec社のシェラライトというハイキングシューズがある。

当時、全く同じ時期にWOOのSさんとHさんも同じ靴を買っていて、この偶然に驚き、それを記念してシェラライト3人衆を名乗ったものだ。そしてこの靴で、立山に登るなど各地を歴戦し、結婚後も新婚旅行と称し各地を旅行した際に履いた思い出深い靴だ。

 

さて、この夏、念願の富士山に登ることになった。

が、残念ながらこの歴戦の勇士といえど、富士山には力不足である。まず靴底が剥がれている。これは万能接着剤でつけたのだが、よく見てみると靴底の凹凸がかなり摩耗していてグリップ力が心許ない。耐水性も放湿性も全く無い。

そこで鞄に次いでこの20年選手に引導を渡すことになった。

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左がシェラライト、右が今回購入したトレッキングシューズ。偶然にもおなじHi-Tec社のものとなった。

 

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新しいシューズの靴底。なんかオモチャみたいなのだが、グリップ力が高いらしい。

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