» 物理のブログ記事
一昨年あたりから家飲みのビールを控え、ハイボールに移行してきた。
その際に炭酸水が必要になり、買い物ごとに2~3本の炭酸水ボトル(1リットル)を購入してきた。価格としては業務スーパーで60円足らずで買えるので負担ではないのだが、とにかく重い。そして大量のペットボトルゴミが生じる。
そこで3月に炭酸水メーカーを購入してみた。毎回炭酸のカートリッジを消費するので、採算性としてはギリギリ、若干高めと言ったところだが、プラゴミが出ないとか買い物が楽になるという利便性とのトレードオフである。
さて購入したのは「ツイスパソーダ」という商品で、まぁ安物である。どんなに頑張っても炭酸の強度は弱く、作りたてでも微炭酸、ちょっと置いとくと、これは炭酸なのか?というレベルにまで下がる。
夏場になって、この現象が顕著になってきた。
表は二酸化炭素の溶解度である。炭酸をつくる元である二酸化炭素は気体であり、一般に気体の溶解度は、水温が上がるほど下がっていく。つまり溶けにくくなるのである。そりゃ炭酸が弱くなるというものだ。
そこで最近は炭酸水を作るさい、氷水を使うようにしている。今までより若干だが、ピリッとした炭酸水ができるようになった。塞翁が馬である。
ちなみに二酸化炭素はドライアイスとしても我々の生活にかかわりが深い物質である。
エアコンのリモコンは、壁に固定しているフォルダーに収まっている。使用するときは、フォルダーからリモコンを外して、エアコンに向けて操作し、再びフォルダーに戻す。この操作をワンタッチで行いたい。いずれは、スマートホームとやらで音声でできるようになるのだろうが、現状では不可能である。
目的を達成するためには、リモコンの頭部から出る赤外線を、エアコンに届くように反射させてやれば良いわけだ。そこで写真のようにフォルダーの上部に反射板を付けてみた。反射板はお菓子が入っていた箱の底板である。適度に乱反射するのか角度も適当に曲げただけだが、目的は達成できた。
私は、持っている知識と工夫で生活が改善できる(誰かの役に立つ)こと、「おばあちゃんの知恵袋」的なことに、大いに喜びを感じる。
コンビニで「おーいお茶」を2つ買ってみた。
一つは通常の冷蔵用、もう一つは冷凍用だ。
ペットボトルといえば容量は500mlと思っていたが、通常版は600ml、冷凍版は485mlだった。通常版は少しでも量を増やして他社製品との差別化を図るため、冷凍版は冷凍したときの体積増加(約1.1倍)を考慮してのことだと思われる。
面白いのは、体積やキャップの色以外に、ボトルの形状も違うということ。通常版は中央部がややへこんでいるものの全体としては寸胴型をしているが、冷凍版は斜めにねじったような形になっている。冷凍の際の体積増加で横方向へ加わる力をこのねじりによって生じた強度で打ち消しているものだと思われる。ペットボトルを握る際にもこのねじり型の方が手にしっくりくるので、もしかしたら水滴によって滑りやすくなったボトルの落下を防ぐ目的もあるのかも知れない。
水を加熱されると100℃で沸騰し水蒸気に変化する。このとき体積が1700倍になる(沸騰中の泡)。
水蒸気が空気中で冷却されると小さな水滴に戻り、湯気となって見える。
中学1年生の物質の三態でも、中学2年生の気象でも扱う、大切な現象だ。そんな説明をする時に使われる教科書に載っているガラス製のやかん、以前から欲しかったのだが、どうも海外製しかないらしく値段がとてもお高い。
そこでガラス容器の電気ポットで代用することにした。
もちろん、やかんの方が、明示的にバーナーやコンロで「加熱」しているので、説明に適しているのだが、便覧の写真やお話で終わるよりはずっといい。電気エネルギーを熱エネルギーへ変換する例としても使えるので、楽天で購入した。Estaleガラス製電気ケトル 3000円也。
徐々に沸騰していく様子が目の当たりにできる。実物に勝る教材はないのだ。
通電時に点灯する青色LEDが、なんとなくコンロの炎のようにも見えて、良い。
沸騰している様子。完全に沸騰すると通電しなくなる。ほったらかしでも良いという(当たり前だが)電気ポットの利点だ。これがやかんとバーナーだったら、話を中断してバーナーの火を弱める作業をしなくてはいけない。電気ポットにして良かったかもしれない。