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水を加熱されると100℃で沸騰し水蒸気に変化する。このとき体積が1700倍になる(沸騰中の泡)。

水蒸気が空気中で冷却されると小さな水滴に戻り、湯気となって見える。

中学1年生の物質の三態でも、中学2年生の気象でも扱う、大切な現象だ。そんな説明をする時に使われる教科書に載っているガラス製のやかん、以前から欲しかったのだが、どうも海外製しかないらしく値段がとてもお高い。

そこでガラス容器の電気ポットで代用することにした。

もちろん、やかんの方が、明示的にバーナーやコンロで「加熱」しているので、説明に適しているのだが、便覧の写真やお話で終わるよりはずっといい。電気エネルギーを熱エネルギーへ変換する例としても使えるので、楽天で購入した。Estaleガラス製電気ケトル 3000円也。

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徐々に沸騰していく様子が目の当たりにできる。実物に勝る教材はないのだ。

通電時に点灯する青色LEDが、なんとなくコンロの炎のようにも見えて、良い。

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沸騰している様子。完全に沸騰すると通電しなくなる。ほったらかしでも良いという(当たり前だが)電気ポットの利点だ。これがやかんとバーナーだったら、話を中断してバーナーの火を弱める作業をしなくてはいけない。電気ポットにして良かったかもしれない。

沸騰しています。青色LED、炎っぽく揺らいでくれると、なお良いのだが。

連休最終日、買い出し先で見つけた丸のままのハマチ。

捌いたことはないが、250円なら失敗してもあきらめられる金額だ。

ということでチャレンジ!

P5060278サイズは想像して下され。重量は700g。

imageこんな値段では漁師もハマチも浮かばれませんなぁ…

で、家に帰って、ネット動画で捌き方を学んで、にわか調理師誕生!

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で、次の写真が

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刺身予定が切り落とし集の出来上がり。

ムリだった。頭を落とすまでは何とかできたのだが、中骨に包丁を入れることすらママならず、3枚におろせなかった。ザク⇒刺身なんてとうてい無理ムリ。

ということで作戦変更。

もう場当たり的に背骨から身を切り離すことに。

切り離した身から皮を剥ぎ、可能な限り小骨を取り除き、小皿一枚分の切り落としを集めることに成功。200gくらいか?

残りのあらを赤だしにでも入れれば大名汁になったろうが、戦意喪失ですわ。ケガしなかっただけ良しとしよう。

これまで、各種カニ・生きた車エビ・イカ・殻つき牡蠣などと格闘してきたが、敗北感一番という今回のチャレンジだった。

ヘクスバグネオ 20140420

| 物理, 生活 |

小型モーターの振動で動くおもちゃ。 100円ショップで売ってたので衝動買い。

ネコの反応に期待、だったが、イマイチだった。

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他の使い道が思い浮かばない…。

月出帯食の月食20140415

| 地学, 天体, 理科 |

月食自身は皆既月食なのだが、日本では月食の終了間際の部分月食の状態でようやく月の出という条件だった。今回は全く興味なく、職場で月を見上げたときはすでに部分月食すら終わっていた。

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夜間にもうっすらと積もってましたが、陽が昇ってからも降り始めました。

写真のテクニックとして、ストロボを使用すると上の写真のように降っている雪をとらえることができます。

 

さて、先週、埼玉まで取りに行った新しい車(中古車ですが(^_^;))も撮ってみました。

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「スノーフレイクホワイトパールマイカ」って色なので、まぁ雪つながりで…。

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太陽の見た目の色はもっと赤いのですが写真の限界…

さて、太陽の上にある棒状の光、これが太陽柱です。

この日はとても寒い朝で、空気中に小さな氷晶(ちいさな氷の結晶)が浮かんでいたのでしょう。

これに太陽の光が反射して赤い柱として見えているのです。

ちなみにこのような気象条件(風が少なく上空に六角状の氷晶が浮かんでいる)だと、日中に

偽の太陽が現れる「幻日」とか、上空に輪っか状の虹が現れる「環天頂アーク」などが可能性があります。

初霜 20131201

| 地学, 天気・気象, 理科, 生活 |

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兵庫県宝塚市拙宅観測所において初霜を観測した。昨年に比べて9日遅い。

初霜は遅かったが今年の晩秋は寒かった。一昨日の明け方には大阪で初雪(みぞれ)を観測したとか。

10月には真夏日(最高気温30℃超え)があったというのに、

11月には最高気温10℃とか。秋はどこに行ったのか。

(しかし、そのおかげか、今年は紅葉がきれいだったりする。塞翁が馬…)

ちなみに初霜が遅かったのは、明け方の天気が悪いことが多かったため、あまり放射冷却による気温低下がなかったことが原因と思われる。

 

上の写真は、OLYMPUS XZ-1 ドラマチックモードで撮影(HDRをガンガン効かせたモード)

普通に撮ると左下、見た目に近いのが右下の写真

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アイソン彗星

| 写真関連, 地学, 天体 |

今世紀最大の彗星かも!と期待されている彗星。

イラストは国立天文台のHPより転載。

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追記 2013.12.01

11月中旬からずっと明け方は東の空を観察していましたが、まず天気が悪かった。

そして天気が良くても肉眼では観察できず。

まぁ12月の太陽を回ってからに期待していたのですが。

どうやら熱によって自壊した模様。あらららら…。

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お土産に買ってきたシュークリームの原材料に「アンモニア」の記載があった。

あとになって食べていた上娘もこのことに気づき、質問されたので、ネットで調べてみた。

~ すぐに解決、本当に便利な世の中だ ~

どうやら膨張剤に使われているらしい。

「でも、他に膨張剤もかいてあるから、何でかな、と思って。」

なかなか鋭い上娘。わたしも膨張剤以外の役割を疑っていた…

どうやら一般に膨張剤として使われる重曹は「縦方向」に膨らみやすいのに対して

「アンモニア」は「横方向」に膨らみやすいらしい。

 

で、原料としては「アンモニア」ではなく正しくは「炭酸水素アンモニウム」。

これが分解して二酸化炭素や水蒸気がでて(膨張剤としてはたらき)、アンモニアが残るので、「アンモニア」と書かれているようだ。

そういえば重曹も「炭酸水素ナトリウム」、似たもの同士であるが、膨らます方向に違いが出るということか。ちなみに重曹を分解すると、二酸化炭素と水蒸気以外に「炭酸ナトリウム」という水にとけるとアルカリ性の物質ができます。多すぎると苦くなるので、普通はクエン酸などを加え、中和しています。

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演示実験に使うてんびんが学校に無いので作ってみた。数学の先生が「等式の性質」を説明するためにてんびんを自作していたので、正直負けてはおれんという気持ちもあった。

教科を越えてこういう話ができるのも,お互いどんな授業をしているのかわかるのも、小さい学校のメリットだなぁと思う。まぁその前に人間関係が良くないといかんわけで、そこは常に腐心しているところである。

 

さて、金曜の夜、閉店間際のホームセンターに滑り込み、まず皿を探す。これはバーベキュー用のアルミ皿、と見当をつけていたので、すぐに見つかる。

次にてんびんの主体をどうするか、最初はプラスチックか木の棒を考えていたのだが、皿を支える針金を探しているうちに、ねじの切ってあるステンレス棒を発見、ナットで挟めばおもりをつるす位置を自由に変えられ、かつ固定できるてんびんになると思いつき、完成への構想ができあがった。

アルミ皿2枚あたり50円、針金100円、ねじ棒100円、ナット60円、金具60円

合計370円也。安い。作成も下娘に手伝ってもらい、10分程度。これで効果的な授業ができる。

 

さっそく来週の化学変化にかかわる質量変化の導入に使用予定。

具体的には、紙やろうそくを燃やすと軽くなるのに、鉄を燃やすと重くなるという現象を演示実験する。生活体験的にはモノが燃えると軽くなるというのが当たり前、しかしそれは気体の酸化物が生じるために質量の計測できなくなっているだけで、実際には酸素と結合した分だけ重くなっている。紙やろうそくの後に鉄(スチールウール)を燃やし重くなるという演示実験はそれを目の当たりにしてくれる。

概念を獲得してしまえば当たり前のことだと思うが、原子の質量の概念と、化学変化で原子の組み合わせに変化が生じること、気体が生じる場合には質量計算に入ってこなくなることなど、けっこうな知識の組み合わせが必要だ。そして生活体験で獲得している概念というのは、特別なルール下での現象だったりする。だから鉄が燃えると重くなるというコトの方が「意外」な事実として驚きを与え(これを概念砕きと言う)、知的好奇心を湧き起こさせるのだ。

あれ?おかしいな?という表情、その後に行う生徒実験で確かに重くなるという事実、そして獲得した知識と今までの生活概念とのすりあわせなどができるようになる。その変容の過程を、空気感というか、なんとなくテレパシーのように感じる。思い込みにすぎないかもしれないが、そこが楽しくて理科の実験っていいなぁと思う。理科の教員としての醍醐味である。

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[ろうそく]の場合…燃えていくと軽くなっていく。

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[スチールウール]の場合…燃やすと重くなる。

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