家族旅行で和歌山県加太にある友ヶ島へ行ってきた。
友ヶ島とは
加太沖にある4つの島、地ノ島・虎島・神島・沖ノ島の総称。友ヶ島は紀淡海峡のど真ん中にあり、今回訪れた沖ノ島は明治政府によって1890年~に対戦艦用に造られた砲台があることで有名である。ただ外国の戦艦が大阪湾にやってくる事態はなく、その後の第2次大戦では航空機による攻撃が主体のため対艦砲台は使用されなかった。砲台以外にも探照灯や聴音所が設置され、要塞の島としての役割は存在していたようだ。基本的に自然に任せた放置状態にあり、ここ数年、その廃れた雰囲気がラピュタの舞台のようだと人気の観光地である。
加太側からの眺め | 加太港から友ヶ島汽船にて20分。 | 往復2000円也。 |
こだまの道
船が着く野奈浦桟橋付近は少し開けていてビジターセンターやキャンプ場がある。トイレを済ませて、山手に向かう道に入る。要塞として使用されていただけあって岩を砕いて切り出した道は幅が広い。切り立った岩肌は苔むしていて時間の経過を感じる。ラピュタというよりはコダマが似合いそうな道である。この岩陰、この大木の洞、置いてみたら似合うだろう…などと考えながら歩いた。コダマ人形を現地限定販売で売り出したら、インスタブーム?も手伝って売れるような気がする。生分解性プラスティックを使えば環境にも優しい?し、現地の原料を使って現地で消費してもらい、売り上げは現地の保全に利用されればなかなかのエコスタイルだと思うがいかがだろうか。
砂利と腐葉土に覆われた坂はそれなりに急であり、どんどん高度が上がる。
苔むした岩肌 | 倒木 | 洞穴? |
第3砲台跡
30分ほど歩くと、一番有名な第3砲台跡に到着。樹影が濃くひんやりとしている。
レンガ造りの弾薬庫の上が樹木でおおわれているあたりがラピュタを連想させるのだろう。中に入ることもできるが、照明などはないので、懐中電灯はマストである。私はヘッドライトを持参していたので、けっこう歩き回ったが、仮に電気もつけずに佇む人とかが居たら怖いな。
弾薬庫を通り、少し階段を上がって半地下のような場所に砲台跡がある。
砲台はきれいな円形である。直線状に2つずつ8つ並んでいて、そこから各砲台や弾薬庫への通路が伸びている。砲台によっては水がたまっていて藻が生えている。上空から見たら緑の目玉のように見えるのだろうか。
砲台と弾薬庫の位置 |
ここから下って、西端部へ。一度海岸とほぼ同じ高度に下りて、また小山を登った先が、第1砲台跡と友ヶ島灯台だ。
友ヶ島灯台
日本で8番目に竣工した西洋式灯台とのこと。ここは東経135度・北緯34度16.5分、大阪湾をはさんで明石の真南に位置する。
第1砲台跡 | 白亜のレンガ造りの友ヶ島灯台 | 標準時子午線としては最南端とのこと |
第2砲台跡
第1砲台跡から北の海岸に向かって降りていくと2番目に有名な第2砲台跡につく。
激しい戦闘の結果、破壊された後のように見えるが、この島は戦火にさらされたことはなく、ここは戦後すぐに爆破処理されたもの。かなり崩壊した状態で現在も潮風にさらされている。
第2砲台跡 ドローンの映像 24秒 | 池尻浜 ドローンの映像 2分 |
ここで今回持ち込んだドローンを飛ばしてみた。上空からの映像を見ると砲台の形がよくわかる。
このあと、池尻浜でもドローンを飛ばして海岸線を撮影した。、その後、海岸線沿いの道を上り下りしながら、もとの野奈浦桟橋に戻って探索終了。
インスタめし
締めは加太港近くの淡島神社境内にある満幸商店(食堂)で豪快な料理を味わう。こちらもインスタ映えするし何より大食いの方にお勧めだ。
生うにのスープパスタ | 海鮮丼 | クラムチャウダー |