今年は新型コロナ騒動でお花見に行けなかった…って方のために。今年の桜映像/画像で動画を作ってみた。
YouTube動画へhttps://youtu.be/abHyQafIinw |
今年は新型コロナ騒動でお花見に行けなかった…って方のために。今年の桜映像/画像で動画を作ってみた。
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大阪平野から西を見ると、六甲山が見える。その六甲山の手前に「兜を伏せたような」小山を見ることができる。この特徴的な山が甲山である。火山のように見えるが…
この山は、この場所で噴火によってできた火山ではなく、「地下深くで」花崗岩の中を貫入してきた溶岩(安山岩質マグマ)が冷え固まったものである。この貫入岩塊が、六甲山ができる原因となった六甲変動という隆起の中で周囲の花崗岩とともに高さを増していった。そして隆起の過程で、風化しやすい周囲の花崗岩が崩れ去り、取りのぞかれて行く中で、硬さを保ち残ったものなのである。
例えるなら、地下深くで眠っていたのに、持ち上げられ、布団を剥がされたという感じだ。
神戸の自然シリーズ 「六甲山はどうしてできたか」より |
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宝塚市雲雀丘山手から撮影 |
甲山周辺の地質断面図 |
山頂まで上ってみると、頂上部は広場のように広く平らである。太古の昔に、我々の窺い知ることのできない深い地下で、今の山頂部に当たる地点で溶岩の貫入が止まったかと思うと、なんとも不思議な感じがする。
山頂部にて 2006.04 |
南にある北山ダム側から撮影 2020.04 |
春の陽気に誘われて出かけたいが、新型コロナ騒動のため人混みはNGなので、ドライブしてきた。
行き先は逆瀬川山手にある「ゆずり葉緑地」。
この地は、明治時代から砂防工事を行ったことから、「兵庫県の砂防発祥の地」とされている。
なぜこの地で古くから砂防工事を行ったかというと…、
六甲山から大量の土砂が、逆瀬川を下って武庫川に流れ込むことで、合流地点の河床を上げる原因となっていた。そして大雨が降ると、行き場を失った大量の水が川を逆流し、周辺で氾濫するという災害が多発した(逆瀬川という名称もこれが由来という説もある)。それを治めるため、土砂が流入しないように山手に砂防堰堤(ダム)を造ったり、広い河原の中に直線上の流水路を作ったりした。こういった砂防工事を通して、洪水を防いできたということだ。ゆずり葉緑地もこうして計画的に作られた流水路脇の緑地である。
ちなみに現在の逆瀬川はこのとき作った流水路そのものであり、当時の河原(幅200mあったとされる)は、現在は川の両岸の高級住宅街となっている。
今回の動画はドライブレコーダーとドローンの映像を合わせてみた。